第17回 新人薬剤師の教育にはMRの力も借りましょう
10月になり担当交代や新人MRが訪問してくることもあるでしょうか?
名刺をもらってからまだ1度も訪問してないぞ?なんてこともあるかもしれませんね。
現在、私の会社ではMRから薬局薬剤師へ転職をし、状態としては新人薬剤師と同じように1から薬局薬剤師業務を学んでいます。(私も昔はそうでした)
当たり前ですが、MRは自社品に関する知識としては周辺疾患含めてかなり濃厚な研修があるので服薬指導においても、患者と初めから流暢に会話をして能力は高いのですが、それ以外の自社品で取り扱わない領域の薬のことになるとかなり知識が薄くなり苦戦します。
服薬指導を見ていると自信がある処方内容には饒舌になるが、あまり知識がない処方になると大人しくなるという・・・そんな現象が起きます。
もちろん卒業したての新人薬剤師であれば1からより多くの学びと経験が必要となってきます。
会社ごとで研修体制は色々あるかと思います。そんな中、今回は私の会社のMR上がりの薬剤師が自己研鑽のためにMRと連絡を取り企画していたことがとても良いなと感じたので紹介したいと思います。
それは
MR、薬剤師お互いの空き時間を使って勉強会を企画していたのです。
薬剤師として製薬会社の『勉強会』というと、お弁当が用意されて、新薬の勉強をするという業界特有の慣習をイメージする方も多いと思います。しかし最近は、公競規や経費の問題もありそのような説明会も少なくなっているのではないでしょうか。
そんな中、さすが元MRだなと感じたのですが、各社の担当MRに時間に余裕ができるお昼の時間帯にアポをとり自社品のレクチャーをお願いしていたのです。
製薬会社もたくさんあります。各社MRが力を入れている疾患の薬もかなり異なります。
各社のMRにアポをとることによって、ほとんどの領域の薬や疾患情報が網羅できるのです。
配慮としてMR側にも仕事で手がすく時間を聞いて対応してもらっていました。
そうすることによって担当MRの負担を少し減らしてあげることはできます。特に相手が若手のMRであればよいアウトプットの時間にもなります。1対1の環境は色々な質問されると思い準備もしっかりしなければいけません。
私もMRをしていましたが、一番、MRとして成長できる瞬間は学びをアウトプットして実際の医療者とゲンバの話に落とし込んでをディスカッションをすることです。
いかがでしょうか?新人薬剤師の教育にMRとのディスカッションの時間も作ってみると新しい気付きもあるかもしれません。
・第17回 新人薬剤師の教育にはMRの力も借りましょう (上述)
・第16回 MRからの「薬のお願い」どのように対応していますか?
・第14回 MRのプレゼンテーション力は才能だけではない理由
・第13回 MRのプレゼンテーション力は才能だけではない理由
・第11回 MRにゲンバで使いやすい患者指導せんを希望してますか?
・第10回 薬剤師の皆さま!「医療者目線のMR活動」を感じていますか?
・第5回 デキルMRは◯◯な行動をしている!!(デキルMRシリーズ後編)
・第4回 デキルMRは○○が早い!!(デキルMRシリーズ前編)
■加納 裕介(MRファーマシスト)
プロフィール
2002年 大阪薬科大学卒
三共株式会社入社(現第一三共株式会社)MRとして勤務
2010年 いちえ薬局 管理薬剤師
2015年 株式会社ケイファーマ 代表取締役就任
現在は薬局経営とともに
WEB事業、執筆活動も取り組む。
全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト
MRファーマシストを運営中
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コーポレートサイト: http://k-pharma.co.jp/
MRファーマシスト: http://k-pharma.co.jp/mr-pharmacist/
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