薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2016/12/20

必見!知らなきゃ損するMR活用術-第7回-

必見!知らなきゃ損するMR活用術


     第7回 薬剤師の皆様「OPD」ってご存知ですか?


第7回目のコラムは、「OPD」についてご紹介します。

耳慣れないこの言葉、ご存じでしょうか?

「CKD(慢性腎臓病」でも「OAB(過活動膀胱)」でもありません。「OPD」です。

略称が多い薬学の世界でも、知っている薬剤師の先生は、案外少ないのではないかと思います。

もちろんそのはず。

OPDとは、MR活動のスキルの一つとして提唱されている用語です。いわば、MR業界での専門用語ですね。

ですから、知らないのも無理はないのです。

OPDとは?

One Patient Detailing=ある疾患における、自社製品に限らない個々の症例に基づく有益な情報の提供をすること。

簡単に言うと、MRが医療者と症例ベースで話し込むこと

あなたの薬局に訪問するMRの事を思い浮かべてみてください。

 ・そんな自社製品以外のことを話すMRなんていたかな?

 ・そういえば、仲が良いMRとはいつもこんな話になる!

このような感想を持って頂けたでしょうか?

 ・でも、MR業界の専門用語を薬剤師が知って、どうなるの?

そう感じた方もいると思います。

臨床現場でOPDの概念をお互い共有するメリットを、私はこのように考えます。

単に薬を「買う」「買わない」でなく、具体的な症例を挙げながらのディスカッションが増えれば、

薬剤師とMRの協同が進み、今よりももっと医療の質が高まっていくはずです。

そうすれば、最終的には患者の満足度を上げることに繋がるのではないか、そう期待するのです。

では、OPDを実践するとどうなるのでしょうか。具体的な事例でイメージしてみましょう。


MRが来局して、自社品の高血圧薬の有益性を示す臨床試験データを紹介しようとしています。

 「従来の薬剤に比べて、有意差をもって血圧を下げる効果がありました。」

 「だから、Drも切替で使う可能性があります。」

 「100T包装もあるので、念のため置いてくれませんか?」

処方がなければ返品すればいいか、ととりあえず購入してみる。管理薬剤師であればよくある話ではないでしょうか?


では同じことを、OPDを意識しているMRならばどうするでしょう。

 「寒くなってきましたが、最近の患者さんで血圧コントロールが不十分な方っていませんか?」

 「アドヒアランスの事も考えたら、アドオンよりも服用数が変わらないほうが、患者にとってもいいですよね?」

 「今度、そんな血圧コントロール不良の患者さんに、降圧効果の高い自社の薬をDrへ紹介してみます。」

 「もし処方がでたら、薬剤師の先生からのフォローもよろしくお願いします。服薬指導の後押しって、とても大切ですよね。」


いかがですか?どちらのMRのほうに、好感がもてるでしょうか?

後者の「患者により良い薬を服用してもらって、治療効果を上げてもらいたい」という、医療者目線のMRの方に信頼感が湧きませんか?


私はMRから薬剤師になり、薬局ゲンバで多くのMRの訪問を受けてきました。

しかし時々、訪問を「こなすだけ」のMRにがっかりすることがあります。

せっかくお互いの貴重な時間を使って面会するのです。

意義のある時間になるためにも、ぜひ「患者の治療をどう工夫すれば、より良いものになるのか」という話題で

盛り上がってほしいと思います。




・第7回 薬剤師の皆様「OPD」ってご存知ですか?(上述)


加納 裕介(MRファーマシスト)

 プロフィール

 2002年 大阪薬科大学卒

 三共株式会社入社(現第一三共株式会社)MRとして勤務

 2010年 いちえ薬局 管理薬剤師

 2015年 株式会社ケイファーマ 代表取締役就任

 現在は薬局経営とともに

 WEB事業、執筆活動も取り組む。

 全国のMR経験薬剤師が作る転職応援サイト

 MRファーマシストを運営中

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 コーポレートサイト: http://k-pharma.co.jp/

 MRファーマシスト: http://k-pharma.co.jp/mr-pharmacist/


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