薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2016/09/20

デキる管理薬剤師への道(25) 業界ニュースコラム(10)

薬局に設置したフェンスは撤去しても良いの?


昨年3月に実施された規制改革会議公開ディスカッションで論点にあがった医療機関と保険薬局の間のフェンス問題について言及します。

まずは、会議の内容を振り返ります。会議では、「保険薬局の立地規制の見直し」について議論され、

●患者の利便性を考えれば、院内薬局含む医療機関と保険薬局との構造上の規制は撤廃すべきだ

●医薬分業の目的を達成するためには、一体的な構造は認められない

上記、2つの意見で対立しておりました。

結果としては、規制改革会議の答申書に、「医薬分業の本旨を推進する措置を講じる中で、患者の薬局選択の自由を確保しつつ、患者の利便性に配慮する観点から、患者が公道を介して行き来することを求め、その結果フェンスが設置されるような現行の構造上の規制を改める」と盛り込まれ決着しております。

 その後、療養担当規則における現行規定に記載の医療機関と保険薬局における「一体的な構造」の解釈が変更され、公道などを介することを一律に求めている運用が見直しが図られております。

要するに、引き続き医療機関の建物内に薬局を置くことまでは認めないが、フェンス等の設置は必ず必要とはせず、また、医療機関の敷地内に薬局があるケース等は協議によって判断するといった内容です。

通知には、下図のように7パターン別に紹介されております。

 

■ 保険指定が認められるケースと認められないケース



 
上記の運用は、今年10月から正式に適用されます。
そこで問題となるのは、既存の薬局で既にフェンスを設置している場合はどうなるのか?という点です。
これは、8月10日に出された以下の疑義解釈の問3にて言及されております。

 このように行政対応は比較的容易かと思われます。

もちろん、フェンスを撤去するか否かは、コストの兼合いもあり悩ましいところです。

ただ、近い医療機関の処方せんが他の薬局に流れている状況であれば、検討の余地はあるでしょう。


 (株式会社ネグジット総研 経営コンサルティング部 津留隆幸)

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