薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2015/12/09

デキる管理薬剤師への道(20) 業界ニュースコラム(5)

財制審 16年予算の建議に調剤報酬の大幅削減案盛り込む


11月24日に、財政制度審議会から麻生財務大臣へ2016年度予算の編成等に関する建議(意見書)が提出されました。

そこには、調剤報酬の抜本的かつ構造的な見直しとして、大幅な点数削減案が盛り込まれております。

以下、発表内容をご紹介いたします。


●調剤基本料(特例)の見直し

<対象拡充> 【特例イ】 集中率 70%以上、受付4,000回 → 集中率50%以上、受付回数2,500回

【特例ロ】 集中率 90%以上、受付2,500回 → 集中率70%以上、受付回数1,200回

<点数> 現行:25点 → 改定後:18点

※必要に応じ、「1日平均取扱処方せん枚数制限(40枚/薬剤師1名)」の緩和・撤廃を要検討

●後発医薬品調剤体制加算の見直し

【1】現行:0点(55%未満)→改定後:-10点(60%未満)  

【2】現行:18点(55%以上)→ 改定後:8点(60%以上)  

【3】現行:22点(65%以上)→ 改定後:12点(70%以上)  

●基準調剤加算の要件厳格化

・集中率の大幅な引き下げ(現行:【加算1・2】70%以下)

・医薬品備蓄数の引上げ(現行:【加算1】700品目以上、【加算2】1000品目以上)

・夜間・休日対応の実績を要件に(現行:24時間体制による連絡先の交付が必要)

●調剤料(内服薬)の点数見直し

・全体の水準を1/2程度に引き下げ

・投与日数に応じて点数の伸びが逓減していく配分とし、段階的に定額化

●一包化加算の見直し

・点数を大幅に引き下げつつ、投与日数に連動した点数配分を廃止

●薬剤服用歴管理指導料の見直し

・継続的かつ一元的な管理指導を行っている薬局に限り、高い点数が算定されるよう、適用要件を厳格化

(現算定要件(例えばお薬手帳の記載)は、適切な管理を行っていない薬局も事実上算定可能の為)


 本来、個別点数や算定用件についての議論は、中央社会保険医療協議会で行われます。

財務省がこのような具体的な点数について言及しても、その通りに次期改定に反映されることは無いでしょう。

また、これらの点数や算定基準に変更した際の医療費試算が示されておらず、個人的にはこの案自体の根拠が非常に弱いと感じます。

ただ、本建議は予算編成上で大きく影響があるもので、次回改定では調剤を狙い撃ちしたマイナス改定をしていきたいという姿勢が強く見えます。

((株)ネグジット総研 経営コンサルティング部 津留隆幸)

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