薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2015/09/25

デキる管理薬剤師への道(18) 業界ニュースコラム(3)

~厚生労働省、平成28年度税制改正要望・予算概算要求が出そろう ~

 平成28年度の厚生労働省における税制改正要望・予算概算要求が取りまとめられました。

今回は主要の項目をご紹介いたします。


■ 税制改正要望

  ○セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設 〔所得税、個人住民税〕

 一般用医薬品の購入に際して、世帯あたりの購入金額が年間1万円を超える場合、その購入費用から1万円を差し引いた金額について最大10万円まで所得控除されます。

患者自身のセルフメディケーションへの意識を高める施策で、一般用医薬品の売上げに寄与する可能性があります。

 ○セルフメディケーション推進に資する薬局に係る税制措置の創設(不動産取得税)

セルフメディケーション推進に資する薬局は、現在検討されている「健康作り支援薬局(仮)」を指すと予想されます。

対象の薬局であれば、不動産取得税の軽減措置がなされます。

新規の開局の際の土地・家屋の購入はもちろんですが、事業承継を行う際に不動産取得税が発生するため、事業承継を予定されている事業者にも影響があります。

■ 予算概算要求

 ○データヘルスの効果的な取組の推進等【50億円】

 前年度より引き続き、保険者への支援として、「データヘルス計画」に基づいた保険事業に対する予算が50億概算要求されています。

この事業に対して積極的な保険者と薬局が連携して保険加入者に対する健康指導などを行っています。

いかに薬局が関われるかが非常に気になるところです。

  ○重複頻回受診者等への訪問指導等の支援【一部新規】 【14億円】

レセプト等情報から重複・頻回受診者を選定し、保健師等による訪問指導を実施する取り組みです。

薬剤師も関われる部分があり、地域薬剤師会との協力しながら、薬剤師等による訪問指導を行う旨も概算要求文面には記載されております。

 ○患者のための薬局ビジョンの推進【新規】 【2.3億円】

今年度末に発表が予定されている「患者のための薬局ビジョン(仮)」のモデル事業推進予算として概算要求されています。

「24時間対応や在宅対応等における地域の薬局間での連携体制構築のための取組」「健康サポート機能の更なる強化に向けた先進的な取組」など、かかりつけ機能強化のためのモデル事業として挙げられています。

今回の税制改正要望・予算概算要求では、特に薬局に大きく影響する部分として、「予防・健康作り」や「かかりつけ機能」に関する項目が非常に多いと感じます。

今後うまく税制優遇や予算による補助を活用できれば非常に有利に動けるかと思いますので、情報を積極的にキャッチするよう心掛けましょう。


(㈱ネグジット総研 経営コンサルティング部 津留隆幸)

アンケートモニタのご登録は こちら よりお願い致します。