患者に対し全人的医療を継続して提供できる医師。頻度の高い傷病の治療と予防のほか、
保健・福祉など健康に関わる幅広い問題に対応することが求められる。厚生労働省が
新たな専門医制度を創設するにあたり、「内科」や「外科」などと並ぶ位置づけにした。
認定するための研修が2017年度から始まる予定。研修プログラムは3年の期間で、
「基本診療科研修」「総合診療に関する専門研修」「関連診療科研修」の3本柱からなる。
その後に試験を実施する。
幅広い診療能力もった総合診療専門医が誕生し、その上で専門性も備えることができれば、
中小病院などの医師不足解消にも役立つ。育成にあたっては、初期の臨床研修で過疎地の
医療を学ばせている大学が、地域の病院と一体になって総合診療専門医の育成に重要な
役割を担うべきという考えもある。
一方、かかりつけ医との機能が似通っているとの指摘もあるが、厚労省の定義ではかかりつけ医
を「国民が身近な地域で日常的な医療を受けたり健康の相談などができる」とし、総合診療専門医
は「日常的に頻度が高く、幅広い領域の疾病と傷害などについて、適切な初期対応と必要に応じた
継続医療を全人的に提供する」などとしている。
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