薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2014/04/25

デキる管理薬剤師への道(3) アサーティブネスという考え方

「デキる管理薬剤師への道」第三回目は「アサーティブネス」という考え方についてご紹介いたします。

前回の記事では、部下の考え・思いを引き出すための第一歩として、
「傾聴」のポイントをご紹介しました。


傾聴することは部下指導育成において非常に重要なことですが、
ただ傾聴するだけでは、個人の「気づき」のレベルに左右されてしまいます。
例えば、患者様に喜ばれる薬局を作るためにどうしたらよいか、
部下に問いかけた際にどのような答えが返ってくるか考えてみましょう。

相手が「気づき」のレベルが高い方であれば、
現状の店舗における問題と感じている点を挙げて頂けるでしょう。

反対に、問題意識が希薄な方であれば、「現状のままで良い。今のままで充分だ。」といった答えが返ってくるかもしれません。
後者の場合には、管理者としてどこを改善して欲しいか、はっきりと自己の考えを伝えることが求められます。
ただし、相手が理解・納得してもらう為には、伝え方の工夫が必要です。

一般職員向けのアンケートにて、
「方針の策定・提示・促進に関して、あなたの管理者に改善して欲しいこと」をお聞きしました。一部ご紹介いたします。

・自分に都合がいいようになんでも進めないで欲しい。
・あやふやに言って、後であの時指示したのに・・・みたいに言われても。・明確に伝えてほしい。
・その時その時で、自分の都合のいいように変更しないでほしい。

上記のように、「自己都合で方針変更をしないで欲しい」「明確な指示が欲しい」といった声が多数ありました。
これら根本的な問題は、管理者の曖昧な伝え方をしてしまい、部下が理解・納得が得られていないことにあると考えます。
では、伝え方の視点として「アサーティブネス」という考え方をご紹介します。

「アサーティブネス」とは、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションの方法論のことです。

アサーティブなコミュニケーションを取る上で、大事な心構えが4つあります。



○自分に対しても相手対しても「誠実」であること
○自己の考え・思いを伝える際には「率直」に伝えること
○相手と接する際には、相手を尊重し「対等」であること
○自己の発言・行動は全て「自己責任」として引き受けること

これらの考えを理解した上で、部下と接していくことが求められます。

では、アサーティブなコミュニケーションを身に付けるにあたって、、
最初に自己のコミュニケーションの傾向を把握しましょう。

コミュニケーションタイプは、大きく以下の3つに分類されます。



■攻撃的コミュニケーション

自分の意見・要求をを押し通そうとして、相手の意見を汲み取らないタイプ。人間関係を勝ち負けで考えがちで、相手を卑下する発言をしたり、感情的に自己の考え・要求を発信する傾向にある。その為、衝突が発生することが多く、周囲は対立を恐れ、意見を言うことに諦めがちになってしまう。

■受動的コミュニケーション

自分の立場を示さずに、圧力に負けてしまうタイプ。「自分さえ我慢すれば
良い」と自己表現を避け、人間関係に波風は立たないが、ストレスを抱え込みがちになる。曖昧で遠回しに伝えたり、自信の無い態度を取り、周囲を苛立たせてしまう。

■アサーティブ(自己表現)コミュニケーション

事実と理由を述べながら、自分の意見をしっかりと伝えていくタイプ。自己の考えを押しつけるのではなく、相手に理解してもらうことを意識して接する。
自分のタイプを知り、自己の問題行動を把握することが改善へのファーストステップです。
是非、一度これまでの管理者としての言動を振り返ってみて下さい。


次回は、具体的なアサーティブコミュニケーションの手法をご紹介します。

・デキる管理薬剤師への道(3) アサーティブネスという考え方(上述)

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