薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2014/03/28

デキる管理薬剤師への道(2) 部下のタイプに応じた働きかけ方

「デキる管理薬剤師への道」では管理者の役割、組織の運営、部下の管理・コミュニケーションなど管理者として身につけておくべき知識、考え方を連載でご紹介するコーナーです。


第2回目は「部下のタイプに応じた働きかけ方 」について続編を解説いたします。

前回、アンケートの結果を通じて、管理薬剤師と一般薬剤師の教育に対する意識の差をご紹介しました。 



管理者としては、しっかり教育していると思っていても、部下からは「もっと指導して欲しい」と思われているかもしれません。 
今回は、別の面からこの問題を見てみましょう。

前回のアンケートの際に、同じ対象者(『管理者』と『教育・指導される側』の両者)に「チームとメンバーの活性化について、課題として感じていること」をお聞きしました。
一部の回答をご紹介します。



上記を見ますと、管理者側は、「部下に主体的に行動を起こしてもらえるように意識を高めていきたいけども、忙しくてなかなか時間がとれない、どうすればよいかわからない」といった課題を抱えているようです。
一方で、一般薬剤師の側からは、「あまり話す場を持てていない」「指示が無くほったらかし」といった声が目立ちます。ここにも両者の意識の差が見られますね。 
これはもしかしたら、管理者が以下のような悪循環におちいっているからかもしれません。 
「忙しくて、部下の指導ができない。」 
「指導がままならず、部下に仕事を任せるのが不安。」 
「仕事の割り振りができず、業務に忙殺される。」 


管理者としては、「いやいや、部下には、自分から率先してやりたいことを挙げてほしい。対話がなくとも察してくれれば…」など思うかもしれませんが、ここは他力本願では解決できません。まず管理者側が、部下のやりたいことを引き出してあげないと、部下は主体的に動かないでしょう。 

では、何から始めればよいのでしょうか。 第一歩目として、相手の話に耳を傾ける「傾聴」(けいちょう)をお勧めします。 傾聴とは、ただ単に人の話を聞くのではなく、注意を払って、深く丁寧に相手に耳を傾けることです。 
皆さんは、こんなことはありませんか。「部下が相談してきた時に、途中で相手の話の意図を想像して、途中で遮って回答する」・・・。 
そうではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的、共感的な態度で真摯に受け止めることが必要です。 まずは2つの意識を持って、部下に接してみてください。 

1.観る(観察) 

まずは、「相手がどのような事を伝えたいのか」「どういう感情なのか」をじっくり観察しましょう。 言語情報からは、発言そのものの内容だけでなく、語尾からもニュアンスが読み取れます。たとえば、「患者さんが10人しか待っていない」「患者さんが10人も待っている」という発言では、話し手の感情は大きく異なります。 非言語情報も重要です。口調、表情、態度から相手の感情を読み取ることができます。 
むしろ非言語情報のほうが、相手の本音が出やすい部分なので、きちんと観察して頂きたいと思います。 

2.伝える 

相手をただ観察するだけでなく、「相手の話を受け止めていることを、しっかり相手に伝えること」も大事です。忙しい時に、相手の目を見ずに受け答えをしていませんか? 
このようなことを繰り返せば、相手側は「話を聞いてもらえない」「本当にしっかりと話を聞いているのか?」などと不安感を持ちます。
相手の発言があれば、目線を合わせて頷くなど反応し、相手の言葉で復唱しましょう。そうすれば、相手に安心感を与えることが出来ます。もちろん忙しい時には対応できないこともあると思いますので、その際には理由を説明し、フォローの時間をとりましょう。 

一見、簡単そうに見える傾聴ですが、やってみると実は難しいものです。しかしこの傾聴はじめ、管理者自身のコミュニケーション取り方一つで、部下の意識・姿勢は変わってくるものです。 

次回は、部下に主体的な意見を発言してもらうための視点について、お伝えします。


「デキる管理薬剤師への道」に関する関連資料

・デキる管理薬剤師への道(2) 部下のタイプに応じた働きかけ方(2)(上述)

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