薬剤師調査MMPR

Report : デキる管理薬剤師ラボ

掲載日:2014/02/25

デキる管理薬剤師への道(1) 部下のタイプに応じた働きかけ方

保険薬局は大きな変化期を迎えています。

こうした中、積極的に種々の創意・工夫に取り組み、生き残りに向け着実な一歩を踏み出している薬局とそうでない薬局とが見られます。これは管理薬剤師(薬局長)の「経営の参画度合い」の違いが大きな要因となっています。

「デキる管理薬剤師への道」では管理者の役割、組織の運営、部下の管理・コミュニケーションなど管理者として身につけておくべき知識、考え方を連載でご紹介するコーナーです。


第1回目は「部下のタイプに応じた働きかけ方 」について解説いたします。

まずは薬剤師調査MMPRで実施したアンケート結果から見てみましょう。


アンケートは保険薬局に勤務する薬剤師を対象に、『管理者』と『教育・指導される側』の両方の立場の方(各100名)に「現場リーダーとしての姿勢」に関して  同様の設問で実施致しました。 

今回ご紹介する設問は「チームとメンバーの活性化」に関する以下の3つです。これらの設問について達成度合いを4段階で評価してもらいました(管理者には”自分自身について”、一般薬剤師には”あなたの上司について”を調査) 。


Q1.スタッフらの成長に寄与するようにと、よく考えた仕事の与え方をしていますか?


Q2.スタッフの仕事が順調に進むように、十分考えた指導をしていますか?


Q3.スタッフと一緒に仕事をする時、仕事の計画と手順について、スタッフが納得できるように打ち合わせをしていますか?




皆さんは、上述の3つの質問にどのように回答されますか?


 今回の結果は、『管理者』ができていると考えていても、『教育・指導される側』からすれば思っている程、伝わっていないことも読み取れます。

この結果の差が生まれた要因は様々あろうかと思います。『管理者』としての日々の指導の質・量の問題かもしれませんし、『教育・指導される側』がそもそも指導されているということに気づいていないかもしれません。


このギャップを埋めるために、まずは『管理者』としての指導の質、つまり日々の指導の仕方を見直してはいかがでしょうか。


部下への指導方法を考えるにあたって、あなたは部下に応じて指導方法を使い分けていますか?

人間には多種多様の価値観が有り、能力もそれぞれ異なります。一つの指導方法が上手くいけば、同じような指導方法で誰にでもうまくいくとは限りません。


部下のタイプを「意欲(Will)と能力(Skill)」に分けて把握する考え方と、部下に応じたリーダーシップ(指導方法)のスタイルを整理した「H理論(トーマス・F・ストローが提唱) 」をご存じでしょうか? この2つの考え方を組み合わせたイメージが「図 部下のタイプに応じた働きかけ方」です。

相手の意欲や能力に応じてリーダーシップのスタイルを変化させていこうという考え方です。


 

以下、それぞれのスタイルをご紹介します。

1.指示命令型

「~しなさい」と命令口調で表現するスタイルです。

主に新人や未経験者、緊急時の対応において有効ですが、経験豊富で有能な部下であれば、反感を買う恐れがあります。


2.教育型

「~すべきだ」と指導口調で表現するスタイルです。

意欲は高いけども能力が追いついていない新人に対しては有効です。


3.対話型

「あなたはどう思いますか?」と投げかけ、相手から意見を引き出すスタイルです。

ある程度の経験がありながらも、自己の意見を出さない部下に対しては有効です。


4.権限委譲型

権限を委譲して、全てを任せるスタイルです。

充分な実務遂行能力があり、自ら進んで業務に取り組む方は、あまり関与せずに全てを任せるほうが有効に機能します。


5.納得合意型

「~したらどうだろうか」と提案し、相手の納得合意を得るスタイルです。

充分な経験がありながらも、意欲が低く主体的に動かない部下に対しては、提案形式で合意を得ていく方法が有効です。



このように、部下の能力や意欲に応じてその部下に適した接し方が非常に重要です。


もちろん同じ部下でも分野によって得意不得意があります。

そのため、状況に応じてスタイルを変化する必要があります。


これまでの部下指導方法について振り返ってみてはいかがでしょうか。



「デキる管理薬剤師への道」に関する関連資料

・デキる管理薬剤師への道(1) 部下のタイプに応じた働きかけ方(上述)

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