掲載日:2014/03/11
(再掲載)東日本大震災による患者の変化と対応
トピックス
東日本大震災から3年が経過しました。被災地への応援を続けていく思いで「東日本大震災による患者の変化と対応」を再掲します。
震災後の2011年4月に「患者さんからの相談で増加した内容」は、
- 「放射能の影響」「不安で眠れない」「チラージンやエンシュアの在庫」に関する相談が多かった。
- また、「薬の説明書が欲しい」「停電のときの冷所保存品はどうする」といった相談もあった。
その他、「薬剤師として、被災地支援のために今後実施しようと考えていること」についても集計しています。
調査概要
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :薬剤師リサーチモニター287名
調査期間 :2011年4月18日~30日
調査実施機関:
※ 自由回答を中心にした情報の性質上、薬剤師MMPRでは寄せられた情報の正確性を保証しておりません。
※ 寄せられた情報はご自身の最終判断においてご活用くださいますよう、お願いいたします。
調査結果
2011年4月、MMPR薬剤師モニターの方を対象に震災後に患者さんからの相談で増加した内容についてテキストマイニングを行った結果、チラーヂンの供給困難による影響を受けて「チラーヂン」と「在庫」、次いで「放射線」と「影響」などの関連性が強調されており、これらの内容が多い結果となった。
そのほか、「放射線」「影響」を受けて「ヨウ素」がマッピングされている点なども特徴的だった。
その他に、患者さんからの相談内容について、
- 停電のときの冷所保存品の取り扱いについて
- 停電時のインスリンの保管について
- 震災時に薬以外で携帯すべきものについて
- 予備に薬を多めに持っていたほうがいいでしょうか?
- 薬の説明書が欲しい
- インシュリン用針が無いと聞いたがどうなるんですか?
- 何があるかわからないので、高齢者の方が少し多めにお薬を持っていたい
- 患者自身が服薬している薬の品名について
などの自由回答があり、お薬手帳の有用性が再認識された時でもありました。
図1 震災後に、患者さんからの相談が増えた内容、問い合わせが増えた内容
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