薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2017/05/16

vol.65 地域医療連携推進法人始動




改正医療法が4月2日に施行され、それにより、以前にお話したことのある地域医療連携推進法人が始まりました。厚生労働省の調べにより、全国で4法人が認定を受けたことがわかっています。
認定を受けたのは、愛知県の(社)尾三会、兵庫県の(社)はりま姫路総合医療センター整備推進機構、広島県の(社)備北メディカルネットワーク、鹿児島県の(社)奄美南部メディカルケアステーションです。
社)尾三会は、4つの中では一番大きい地域医療連携推進法人です。藤田保険衛生大学附属病院をはじめ、12市町にまたがる20法人が参加しています。難易度の高い手術は大学病院で受け入れ、回復後は近医に戻すといった通常の医療連携に加えて、他の医療・介護事業者の研修への協力、職員の相互派遣なども視野に入れています。また、法人を窓口として、医薬品・医療機器、医療材料などの共同調達、電子カルテの共有などで効率化を図り、コスト削減も見込んでいます。地域医療連携方針が立てられ、愛知県庁のホームページに公表されています。

<医療連携推進地域>
愛知県名古屋市緑区、名古屋市、知立市、豊明市、日進市、みよし市、愛知郡東郷町
<参加法人>
・南医療生活協同組合総合病院南生協病院 ・医療法人清水会相生山病院
・医療法人なるみ会第一なるみ病院 ・医療法人コジマ会ジャパン藤脳クリニック
・医療法人みどり訪問クリニックみどり訪問クリニック ・医療法人並木会並木病院
・医療法人愛整会北斗病院 ・医療法人鉄友会宇野病院
・医療法人十全会三嶋内科病院 ・医療法人葵 葵セントラル病院
・医療法人宝美会総合青山病院 ・医療法人明和会辻村外科病院
・医療法人社団同仁会一里山・今井病院 ・公益財団法人豊田地域医療センター
・医療法人贈恩会小嶋病院 ・医療法人利靖会前原整形外科リハビリテーションクリニック
・医療法人秋田病院 ・学校法人藤田学園藤田保健衛生大学病院
・社会福祉法人あかいけ寿老会特別養護老人ホーム寿老苑
・医療法人名翔会老人保健施設和合の里

名古屋の方で知っている病院がありましたら、そこは地域連携推進法人になったのだなと認識してください。
理念は、「尾三会は、広域をカバーする高度・専門医療を安定的に供給する一方で、地域住民の皆様が住み慣れた地域を中心に、切れ目なく適切な医療・介護サービスを利用できるよう、高度急性期医療と地域包括ケアの連携モデルを構築し、愛知県地域医療構想の確実な実現に貢献いたします。」です。
私達で気になる所は情報の共有化のところと医薬品の共同購入の部分です。グループ内施設間での患者情報の共有化の具体的取組としては、高度急性期医療を担う藤田保健衛生大学病院の電子カルテシステムを拡張し、高度急性期から在宅医療までの一連の流れの中で患者情報を電子的に共有します。平成30年度にまず1施設へ導入し、平成31年度以降、希望する法人から順次接続する予定です。
共同購入は、医薬品の一括交渉を通じ、グループ内施設の経営の効率化を図ります。具体的には、平成29年4月に医薬品購入状況の調査を実施し、平成29年6月中に共同購入希望施設向け説明会を実施します。実質的な運用は平成29年10月から始めます。それ以外に医療機器等の共通化一括購入、グループ内の給食サービスの共同化、具体的には、藤田保健衛生大学病院が実施している適時適温の食事提供システムを、グループ内施設で共同実施することを目指します。平成29年4月より実現可能性調査を実施、平成31年12月頃に実現します。

効率化を目指さなくてはならない状況が各地で生じ、医療機関の垣根を超えて(ライバルから連携へ)、このような取り組みが今後は全国に広がっていくものと思われます。地域の情報にアンテナを張ってください。

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