薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2016/11/11

vol.63 OTC医薬品の取り扱いとセルフメディケーション




2016年10月より健康サポート薬局の届け出が始まりました。

私の知っているいくつかの薬局で届け出が済んでいます。

届出が受理されると、薬局の外側に健康サポート薬局である旨の掲示をすることになっており、その際に「厚生労働省基準適合」の文字を入れることができます。

また、健康サポート薬剤師の研修を終了した薬剤師は名札に「健康サポート薬剤師」と表示することができます。

2016年4月の調剤報酬改定により基準調剤加算の施設基準に「一般用医薬品を販売していること」と、今までの「務めること」から「販売していること」と義務規定となりました。

ただ、何種類以上などは規定されていません。

健康サポート薬局の基準告示に適合するには、要指導医薬品等について、基本的な薬効群(48薬効群)を原則としつつ、地域の実情に応じて、当該薬局において供給することとなっています。

届出書類には要指導医薬品等の備蓄品目を薬効群ごとに分類したリストが必要です。

そして来年の1月1日からセルフメディケーション減税が始まります。

セルフメディケーション減税と相まって、OTC類似薬の保険償還率の引き下げや薬価外しの議論も行われ始めました。

長年のドイツの薬局視察を通じて、日本の薬局でのOTC医薬品の準備と相談販売は必要と感じています。

先般カナダの薬剤師さんを招聘した講演会で、カナダの薬剤師の役割変遷(軽医療への対応)の話を聞きましたが、なおそう確信します。

ネオフィスト研究所のOTC医薬品相談販売プロトコール研修のお手本は「Patient Self-Care〜Helping Patients make therapeutic choice」 というカナダの教科書です。

薬局では、どのOTC医薬品をチョイスしたらいいのかの手助けが必要です。

笑うに笑えない話ですが、「薬局でOTCの相談をしたら薬剤師からドラッグストアで聞いてくださいと言われ、患者がドラッグストアに行くとお医者さんに聞いてくださいと言われ、医者に聞くと私はOTCのことはわからないから薬局で聞いてと言われ、結局ネットで相談する」ということがあるようです。

OTC医薬品を置かない理由として、流通の面や置いても売れないなどの意見があがってきます。

長年この業界にいますが、医薬分業の黎明期もそうでした。

来るかどうかわからない患者のために医療用医薬品を在庫するのはお金がかかるという意見が多かったです。

ただ、薬がないと処方箋もOTCを必要とする人も来ません。

今は機も熟してきていますし、近い未来の投資と思い、OTC医薬品の準備と相談販売の知識と技術を身につけてほしいと思っています。

 



ネオフィスト研究所 ホームページはこちらをご覧ください。

アンケートモニタのご登録は こちら よりお願い致します。