薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2016/03/18

vol.61 保険薬剤師による先確認〜フロント業務の充実〜




2016年度調剤報酬改定の内容が告示され、今は4月1日に向けてのカウントダウンの時期、そして届け出書類作成の時期でもあります。

かかりつけ薬剤師の届け出をしようと思われている方もあるでしょう。

添付の資料として、届け出まで過去1年間に医療に係る地域活動の取り組みに主体的に参加していることがわかる文書(事業の概要、参加人数、場所及び日時、当該活動の関わり方等)の提出が求められています。

 

今回の改定は調剤基本料のことやかかりつけ薬剤師指導料のことに目が行きがちですが、薬剤服用歴管理指導料の算定要件にも手を入れられています。

かかりつけ薬剤師指導料の算定はまだでも、ほとんどの薬局では薬剤服用歴管理指導料は算定されるでしょう。

昨年は薬歴未記載問題が大きな問題となりましたが、喉元すぎればとならないように、気を引き締めて4月1日以降、新しい算定要件を満たした薬剤服用歴管理指導料算定を行ってください。


今回の改定で、薬剤服用歴管理指導料の算定要件に盛り込まれたことで、2点大きな事項があります。

それは薬歴をいつ書くかということと、先確認は誰がするかということです。

 

1 薬剤服用歴の記録への記載は、指導後速やかに完了させるとともに、同一患者についての全ての記録が必要に応じ直ちに参照できるよう患者ごとに保存・管理すること。

 

2 エからセまでの事項については、処方せんの受付後、薬を取りそろえる前に、保険薬剤師が患者等に確認すること。

 エ.患者の体質・アレルギー歴・副作用歴等情報

 オ.患者又はその家族等からの相談事項の要点

 カ.服薬状況

 キ.残薬の状況の確認

 ク.患者の服薬中の体調の変化

 ケ.併用薬等(要指導医薬品、一般用医薬品、医薬部外品及びいわゆる健康食品を含む。)の情報

 コ.合併症を含む既往歴に関する情報

 サ.他科受診の有無

 シ.副作用が疑われる症状の有無

 ス.飲食物(現に患者が服用している薬剤との相互作用が認められているものに限る。)の摂取状況等

 セ.後発医薬品の使用に関する患者の意向


薬を取り揃える前に確認することについて、「先確認」あるいは「前確認」という言葉が使われています。

この先確認については、2010年の調剤報酬改定時に「患者等に確認するよう努めること」という努力規定から始まり、準備期間を経て、2014年の調剤報酬改定時に「患者等に確認すること」と義務規定になり、そして今回「保険薬剤師が」が追加されました。

2014年の調剤報酬改定時に、薬剤師の業務の見える化が言われ、そのひとつが薬剤師が処方監査をしているところを患者さんの前で見せることでした。

2014年改定時の厚生労働省の説明資料には、服薬状況等の確認のタイミングの明確化が示され、「医師は患者の問診等を通じて、最後に診断を行い、治療方法を決める。

薬剤師も患者の問診等(服薬状況、残薬の状況、後発品の意向確認)を通じて、最後に処方箋の内容の通り調剤してよいか判断することが必要である。」と記載されていました。

「調剤の判断」という言葉が使われています。

今回の改定のキーワードのひとつが、「対物業務から対人業務への移行」です。

対人業務の中で、この薬剤師のフロント業務がより重要視されています。

 

この2年間「先確認」に取り組まれた薬局もあります。

まだの薬局は、4月1日からすぐにはできなくても2年後の改定時にはできているように、調剤フローの見直しを行ってください。

 



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