薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2014/08/27

vol.49 1993 FIP Tokyoを振り返って


FIP(国際薬剤師・薬学連合)、フランス語でFédération Internationale Pharmaceutiqueは、世界各国の薬剤師、薬学者で構成される国際組織です。

1912年に設立され、オランダのハーグに本部があります。

私がFIPの学会に初めて参加したのは1993年日本で開催された1993FIPTokyoです。

病院薬剤師を辞めて薬剤師教育の仕事に携わり始めた頃のことです。

学会のワークショップに参加し、薬剤師のSOAPに触れました。

病院にいた時にカルテを読んで医師のSOAPは見ていましたが、アメリカでは薬剤師業務にもPOSの考え方が取り入れられている。

そしてそれには長い努力の歴史(アメリカでは1970年代に薬科大学の教育にPOSが取り入れられ、それを広めていった)があるということを知りました。

また、ワークショップという教育手法を用い、症例を基にSOAPに区分して記録していく方法を学びました。結構衝撃的でした。

最近、同じ場で学んだ人と会い、「あれから22年経ったけど、確実に日本にもSOAPが根付いたね」と感慨深く思い出しました。

その時、地域薬局及び病院薬局における薬局業務規範(東京宣言)が出されました。


<基本的精神>

薬局の目指すところは、医薬品及びその他の保健医療用品並びにサービスを提供し、さらに人々や社会がそれらを最大限に活用することができるようにすることにある。

包括的な薬局サービスとしては、国民の健康の維持や疾病等の予防に関する活動が含まれる。

疾病等の治療が必要とされる場合には、個々の患者の医薬品使用が適切に処理され、治療効果が最大になり、かつ副作用を避けられるようなものとなっていなければならない。

これには薬剤師が他の医療職種や患者とともに、治療の効果に責任を負うことを受け入れることが前提となる。

 

22年経った今でも変わらず求められる精神ですが、22年経って日本であたり前になっているかというとまだまだ感があります。

「薬剤師が治療効果に責任を負うことを受け入れることが前提である」、重い言葉です。


今年はバンコクで8月31日から開催されます。

世界の薬局はどのような方向に向かっているのか見てきます。


 
ネオフィスト研究所 ホームページはこちらをご覧ください。

アンケートモニタのご登録は こちら よりお願い致します。