薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2014/06/30

vol.47 ドイツの薬局を1日体験して

 恒例の6月のドイツ薬学視察旅行に行ってきました。

6月は花咲く季節であることや、ドイツ薬局の日(6月の第3木曜日)があることなどから選んでいます。
今年のドイツ薬局の日のテーマは「飲食物と医薬品との相互作用」でした。ドイツ薬剤師会が今年のテーマを決めるのですが、
薬局の日には、ドイツ全土の薬局が生活者へ薬局をアピールしたり、健康相談会を開いたりします。
 今回はツアーのあとに残り、日本コミュニティファーマシー協会の理事であり、ドイツで開局しているアッセンハイマー慶子氏
の薬局(セントラルアポテーケ)で1日店員として働いてきました。ドイツの薬局のロゴマーク入りのポロシャツを着て、笑顔と挨拶
で顧客対応です。恥ずかしながらドイツ語は話せませんので声掛けできるのはグーテンターク(こんにちは)とダンケシェン(ありが
とう)のみ。しかしこれだけでもドイツの生活者には受けたようです。ドイツ人の店員は笑顔での接客が少ないとのことで、日本人の
おもてなしの心は届いたようです。

 1日店舗にいて薬局に入ってくる生活者の動向を観察しました。客は薬剤師かPTA(薬学技術アシスタント)のところめがけて入って
きます。OTC医薬品や日焼け止めクリームや歯ブラシを買うときにもそうです。時にお店の中にある体重計で体重を測ってからという
人もいます。

 1日いるだけでいろいろな顧客に出会いました。80才台の老夫婦、お買い物に来ていたら旦那さんがふらふらした。それで薬局に
行ってみようということになり来店。すぐに薬局の個室で血圧や血糖値の測定開始。奥さんが「主人がふらふらして」と私に話しかけて
くるのですが、ドイツ語は通じないまでもそれは伝わりました。検体検査室は検査目的だけでなく、ちょっと異常を感じた時に手軽に
寄れる所でもあるのですね。

 薬局で配布しているドイツ薬剤師会作成の生活者向け雑誌があります。これを取りに来るのも地域住民の来店目的のひとつです。
二人に一人はもらって帰っていました。テレビ番組表が載っているのですが、高齢者は新聞を取っていない人もいて、テレビ番組表は
薬局からゲットというわけです。また、パソコンを持っていない高齢者が、ネットで調べて欲しいという相談にも来ていました。

 1日ずっと薬局にいるのは初めての体験だったのですが、薬は必ず相談して買うという文化であること、薬剤師やPTAの仕事の
ほとんどが、患者や顧客あるいは医師(医師からの問い合わせの電話もよくかかってきていました)との相談対応ということがよくわかり
ました。
 
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