薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2014/05/28

vol.46 薬局で取得できるO情報(客観的情報)の活用

5月25日(日)東京四谷において、第1回コミュニティファーマシーフォーラムが開催されました。

主催は私が理事長を務めています一般社団法人日本コミュニティファーマシー協会。
ドイツで開局しているアッセンハイマー慶子さんと茨城県で開局しているフローラ薬局の篠原久仁子さんを招き、
地域とともに歩む薬局をテーマとしたフォーラムでした。 


 2014年4月1日から自己採血による簡易検査が薬局でできるようになりました。

 ドイツでは個室(薬局開設許可要件)での薬剤師の指先穿刺による検査が可能です。
2003年からドイツの薬局視察に行き始めましたが、ドイツの薬剤師からは、なぜ患者さんが自己採血して
できるものを日本では薬剤師が出来ないの?とびっくりされました。ドイツでは特に研修もなく薬剤師という
国家資格があれば、薬剤師が患者の指に針をさしての採血は構いません。ただ、注射器を用いた静脈血
採血はだめですね。
また、国家資格者である介護福祉士も指先穿刺による採血が可能ですので、高齢者施設でも実施できます。


日本でもやっと薬局における簡易検査が解禁になりましたね。測れる検査項目は、血糖、中性脂肪、
HDLコレステロール、LDLコレステロール、GOT、 GPT、γ-GTPなど多岐に渡ります。病気の早期発見や予防、
未病に貢献することができます。ドイツでは定期的に薬局で検査をして、病気にならないよう に注意している人
にはヘルスケアポイントがつき、保険料が安くなったり、病院にかかった時の医療費が安くなったりという特典が
あります。保険者と薬局共同 の医療費削減取組です。 


 フォーラムのランチョンセミナーでは同意された参加者を、カンテンスープを先に飲んで、お弁当のごはんを
減らした群とそのままのお弁当群に分け、食前血糖と食後血糖を測ってもらいました。自分で血糖値を測ると
いう体験と研究の被験者になるという体験をしてもらいました。結果が如実にあらわれ、薬局において検査値
というO情報(客観的情報)に基づく薬効評価や副作用(低血糖)防止、及び食事指導の重要性が再確認されました。


 検体検査室という場所や機器を整えるのはハードルが高いかもしれませんが、自己血糖測定器の販売と
その数値のモニタリングは、高度管理医療機器の許可を 取るだけでできることです。これからの薬局は
S情報(主観的情報)だけでなく、できるところからO情報を積極的に取得していきましょう。 


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