薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2014/04/10

vol.45 4月1日からの調剤工程の変更

今回の調剤報酬改定の肝である、調剤工程の変更はいかがでしょうか。

薬剤服用歴管理指導料を算定するならば、処方箋を受付後、薬を取り揃える前に、患者等に残薬、服薬状況、後発医薬品の意向等を確認しなければなりません。
「最初のうちは窓口業務がスムーズに行かずに大変」などの声を聞いています。薬局にポスターを張って患者さんに理解を求めたり、確認シートを窓口に置いたりなど、工夫をされているところもあります。

この調剤工程の変更は、急に出てきた話ではなく、2010年の調剤報酬改定時に、薬剤服用歴管理指導料の算定要件として「確認するよう努めること」という努力規定として記載され、4年間の猶予期間がありました。
また、薬剤師の調剤に関する指針である、日本薬剤師会編「第13改訂調剤指針」にも、受付(対人)業務として、先に処方監査を行い、疑義照会がないかどうかを確認し、調剤決定後調剤を行うという「調剤の実践概念図」が掲載されています。

今回の調剤報酬改定に関する厚生労働省の説明資料には、

「医師は患者の問診等を通じて最後に診断を行い治療方法を決める。薬剤師も患者の問診等(服薬状況、残薬の状況、後発医薬品の意向の確認)を通じて、最後に処方箋内容の通り調剤してよいかどうかを判断することが必要である」

と記載されています。


これまで薬剤師は処方箋監査を怠ってきたわけではありません。調剤室の中で行ってきた処方箋監査をこれからは患者の目の前で行おうということです。薬剤師の仕事の「見える化」でもあります。


6月12日に薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律が施行されます。
薬局医薬品(調剤済み薬剤含む)と要指導医薬品は、「対面により」(ネット禁止)、「書面を用いて必要な情報を提供させ、及び薬学的知見に基づく指導」をしなければならないと規定されます。

現在の処方箋による調剤と要指導医薬品はネット販売禁止です。

そしてこれまでの情報提供だけでなく、「薬学的知見に基づく指導」という文言が付け加わります。これに対し、2月7日参議院で蓮舫議員が次のような質問(抜粋)をしました。

処方箋医薬品のネット販売を禁止する理由について
  • 処方箋医薬品の調剤について、対面に限定する理由はどこにあるのか。対面では危険ではないがネット調剤では危険であるとするならば、その実証的理由を明らかにされたい。
  • 「必要な情報提供」及び「必要な薬学的知見に基づく指導」とあるが、薬剤師が具体的にどのような業務を行うのか、個別具体的にかつ網羅的に示されたい。また、それらの実施にあたり、対面で行うことに限定し、インターネットの方法では認められない科学的根拠を明らかにされたい。

蓮舫議員に「1番でないとダメなんです。」というように、「対面でないとダメなんです」と、実証的理由、科学的根拠が示せるように、対面業務(フロント業務)に取り組まなければ、第一類医薬品、第二類医薬品のネット販売解禁の二の舞いになるやもしれません。

2016年の調剤報酬改定までの2年間は、薬局のあり様が大いに試される期間であると認識し、真摯に業務に取り組む必要があると思います。

ネオフィスト研究所 ホームページはこちらをご覧ください。
http://www.neophist.co.jp


参考:医薬品のインターネット販売に関する質問主意書

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