薬剤師調査MMPR

Column : 連載コラム

掲載日:2012/08/30

vol.32 社会保険診療報酬支払基金による突合点検・総覧点

社会保険診療報酬支払基金による突合点検・総覧点検が、2012年3月分のレセプトより始まりました。

この突合点検と縦覧点検は、昨年の4月から実施される予定でしたが、2011年3月の東日本大震災の影響で延期になっていました。延期から開始まで1年余の猶予がありましたので、医療機関のレセコンの機種によっては対策ソフトが組み入れられ準備が進められました。4月以降の査定の状況を見聞きしますと、レセプトの適応病名や投与日数チェックを行い、用意周到だった医療機関の査定件数は少なく、不用意だった、あるいは今まで大丈夫だったからとたかをくくっていた医療機関は多くの査定を受け、医療機関から薬を患者に渡していないにも関わらず薬剤料について減点されています。

薬局が調剤料を算定している1調剤において、薬剤料が減点され全て0点になった場合は、それに係る調剤料やその加算も医療機関から減点さています。3、4月分の突合点検の査定額はそれぞれ約3億円です。これはかなり大きな金額といえます。突合点検の始まる前より注意喚起されていたPPIの投与日数や頓服の回数などはやはり減点対象となっています。今後の推移を見守る必要がありますが、査定の内容が月毎に変わってきているようで、医療機関が今月査定されなかったからと安心していたら、翌月にはごっそり査定されるなど、余談を許さない状況のようです。

以前、このコーナーにて突合点検に触れ、「返戻レセプトは事務さんまかせでタッチしていない薬剤師のかたもいますが、これからは返戻レセプトにも注目していきましょう」と述べましたが、薬剤師が返戻レセプトをチェックしていない薬局で、事務さんが「処方せん(写)提出依頼書」や「突合点検調整額通知票」が届いても、何のことかわからず処理をしていないケースもあるようです。「処方せん(写)提出依頼書」が届いたら、該当の処方せん写を毎月25日必着にて社会保険診療報酬支払基金に送らないと、薬局側が減点査定を受けます。 
 
薬剤師の方は医療機関が査定された突合点検調整額通知票は毎月確認して、どのような医薬品がどのような理由で査定されたのかアセスメントし、同じような査定を受けないためにはどうしたらいいのか検討し、可能であれば医療機関と話し合いの機会を持つなどの対応策も必要でしょう。 

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